戦略経営者コラム2025年2月

HPを通じ若手採用強化！次世代への経営基盤を

信頼を積み重ねて成長を継続

──事業内容は？

三枝　管工事を行う会社として創業しました。顧客は幅広く、公共施設の給排水衛生設備工事や公共上下水道工事、空調換気設備工事、消防や水道施設の工事、さらには住宅設備のリフォーム工事なども手掛けています。

──経営の指針は？

三枝　お客さまからの信頼を一つ一つ積み重ねていくこと、これに尽きます。当社は、営業担当者が日々顧客を回って仕事を獲得するスタイルではありません。長年のお付き合いのなかで信頼関係を築き、次の仕事のお声がけをいただいてきたのです。
信頼を得るためには、仕事の質を高めることが何よりも大切です。そのために毎月１回、必ず全従業員を集め、ミーティングを行っています。そこで、各人が担当する現場の状況や問題点を共有。そうすることで、幅広い知見やノウハウが得られ、社内に蓄積されて、より良い仕事につながるのです。

──従業員数は？

三枝　現在は、20名弱が在籍。若手のほか、定年退職後に再雇用で活躍している従業員もいます。例えば、入札資料を作成するのは、長年積算や製図などを担当してきた再雇用社員です。当社で働き経験を積むことで、定年後にもキャリアを続けられることは、人生設計をするうえで大きな安心材料です。近年は、転職が当たり前の時代ですが、会社としてはできるだけ長く働いてもらいたいのが本音。だからこそ、従業員が「この会社で長く働きたい」と思ってもらえるキャリアパスを提示していきたいですね。

次世代を担う人材採用のために

──ＨＰを作ったきっかけは？

三枝　従来は縁故採用で人材を獲得してきましたが、時代の変化とともに若手の採用が難しくなり、大きな課題になっていました。そこで、長年お世話になっている税理士法人クリアパートナーズさんに相談したところ、アイ・モバイルさんの「ＢＥＳＴホームページ」を利用してＨＰをつくってみてはどうかとアドバイスをいただきました。

──初めてのＨＰ制作はいかがでしたか？

三枝　当初は無料プランによる簡易的なＨＰをイメージしていましたが、コンテンツの量や更新などの使い勝手を考えて、より高度なＨＰ制作のプランを選択しました。当社のイメージカラーや載せたい情報などを伝えると、アイ・モバイルさんの担当者が複数デザイン案を提示してくれたのがありがたかったですね。ＨＰを開設するといっても何から始めたらいいか分からなかったので、とても助かりました。また掲載する写真や文章に関しては、アイ・モバイルさんにプロのカメラマンやライターを用意していただき、スムーズに制作を進められました。

──重視したことは？

三枝　やはり採用につなげたかったので、そのためのデザインやページ構成をお願いしました。特に若手社員の採用を強化したいとの思いから、社員インタビューのページでは当社の雰囲気が伝わるように工夫しました。また、従業員の年齢構成や出身地、男女比、通勤手段などを数字で見ることができるページを用意することで、当社で働くイメージが具体的に湧くように作り込んでいます。

採用のミスマッチを解消

── 採用面での変化は？

三枝　求人に応募してくれる人のほとんどがＨＰを見てから面接に来られます。面接でお話を聞くと、事業内容や仕事について、ＨＰから情報をある程度得ているので、企業理解が深まり、ミスマッチが減りました。

──採用以外のメリットは？

三枝　金融機関の担当者やパートナー企業の皆さまも、当社の情報をＨＰで収集されているので、商談や打ち合わせがとてもスムーズになりました。ＨＰは企業の名刺であり顔であると痛感しています。第一印象をいかにより良くするかが重要です。

──更新も頻繁のようですね。

三枝　施工事例や毎月のお知らせなど、こまめな更新を心がけています。更新頻度が多ければ多いほど、ＨＰの効果は増大します。施工した案件の写真を掲載できるよう、社内でも常に「掲載可能な施工事例を集めよう」と声をかけています。施工事例を掲載する際には、必ず掲載許可を確認していますが、施設のＰＲにもつながるということで、ほとんどの方が快く許可をくださいます。更新作業は、当社の事務スタッフが担当していますが、専門知識がなくてもまったく問題ありません。こうした使い勝手の良さが、アイ・モバイルさんのサービスの魅力であり、自分たちでＨＰをタイムリーに更新できるので、より効果的に運用できています。

──今後のＨＰ活用の展望を教えてください。

三枝　採用強化のために作ったＨＰですが、お客さまや従業員、関係会社の皆さまが想像以上に見てくださり、反響もいただいています。施工事例などは当社の実績であり、企業の信頼度を高める大切な情報なので、継続的な掲載を心掛けていきます。今は営業担当を置かずに仕事をいただけているので、外部に対する当社の存在の認知拡大に必要以上に注力するよりも、ご依頼いただいている仕事を全うすることに力を入れていきたいです。そうした方向性を鑑みながら、ＨＰの更新や管理にかかる業務負担と効果を見極めつつ運用していきます。
繰り返しになりますが、アイ・モバイルさんのＢＥＳＴホームページは、更新作業が簡単なので業務負担が大きく増えない点が魅力。これからも上手に活用していきたいですね。

（取材協力・税理士法人クリアパートナーズ）

株式会社　三枝設備工業所
住所：〒676-0082 兵庫県高砂市曽根町722番地
URL：https://www.mieda.co.jp/

（インタビュー・構成／アイ・モバイル株式会社）
株式会社ＴＫＣ発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

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