ITマーケティングNews vol.1-2
アイ・モバイル Business column
■ 成長エンジンとして重視される「選択と集中」
バブル経済崩壊後の「失われた20年」、デフレで消費、需要が伸び悩む中、企業は生き残りを掛けてさまざまな戦略を実行してきました。企業の経営戦略の中でも、とりわけ重視され、また多くの成功を導いたと言われる経営戦略に「選択と集中」があります。「選択と集中」戦略がなぜ重視され、どのような果実をもたらすか考えてみましょう。
キーワード:「選択と集中」 Concentration in Core Competence
競争力のある事業を「選択」し、経営資源をその事業に「集中」投下する経営手法・戦略
1981年~2001年まで米GEを率い、「20世紀最高の経営者」と称されるジャック・ウェルチ前会長兼CEOが採用したことで広く知られる。元々は「経営学の父」ピーター・ドラッカーが提唱した理論で、ウェルチ氏はCEO就任後すぐにドラッカーに教えを請い、ドラッカーのアドバイスに従ってこの戦略を採用、実行した。
■ 強い分野に経営資源を集中投下
企業の規模に関わらず、企業の経営資源は有限です。 しかしながら世の中を見回すと、収益性の高い部門の黒字を、赤字の事業やほとんど利益を生まない事業(多くは祖業であったりします)で吐き捨てている企業を見つけるのに苦労しません。 株式市場に上場しているような大企業であっても、です。
■「選択と集中」は、単なるリストラではない
ジャック・ウェルチは、46才の若さでGEのCEO(会長兼最高経営責任者)に就任すると、多角化していたGEの事業を「ナンバー1、ナンバー2戦略」に従って徹底的にリストラしました。そのため、「選択と集中」をリストラの大義名分のように捉える方もいますが、本質的な理解に誤りがあります。
名経営者ジャック・ウェルチが、重視したのは「将来への投資」と「優秀な人材」です。
たとえ収益が出ていても、ナンバー1またはナンバー2の市場シェアを取れない事業からは撤退する。 その一方で、研究開発による将来への投資、教育研修による人材への投資は怠らない。 黒字事業からの撤退など、通常は決断しがたいことですが、収益性が高い事業に集中するためにためらうことなく売却、撤退という選択ができたことも、彼の並外れた経営手腕を物語っています。
■「選択と集中」の果実は、正しい投資を行えること
この戦略では、生産性が低く(=競争力の低い)、将来的な成長性も乏しいビジネスに資源を投下することをやめ、強い事業分野に資源を集中投下します。さらに、未来のビジネスを切り開くために最大の経営資源である人への投資(優秀な人材の採用、育成)は怠らないことが重要です。
不要な事業を清算し、優秀な社員を育てることで、GEを北米の電機メーカーから、グローバルエンジニアリングカンパニーへと大きく発展させた名経営者に学ぶべきところは多いでしょう。(や)
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(構成 / アイ・モバイル ITマーケティング研究所)
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