ITマーケティングNews vol.5-1
今さら聞けない?!SEO対策
■ 今さら聞けない?!SEO対策
「SEO対策」は、Webサイト運営に関わっている人は、必ず見聞きしたことがある認知度の高いキーワードです。 ただ、内容については誤解も多く、言葉がひとり歩きしているように感じることもしばしば。 果たしてみなさまは「SEO対策」を、正しく理解されているでしょうか。
■ SEO対策って本当に必要?
商品の値段を知りたい時、評判のいいレストランを探す時、私たちは当たり前のように Yahoo! や Google などの検索エンジンを使い、キーワード検索をしています。
この時、検索結果に出てこないWebサイトは、残念ながら検索エンジンからのアクセスは期待できません。検索エンジンで見つけてもらえないWebサイトは、せっかく作り込んでも「見てもらえない」のが現実です。
■ 具体的にはどうしたら?
検索エンジンの進化と共に、私達が行えるSEO対策の手法も変わってきました。過去、SEO対策と称して盛んに行われていた手法が今ではペナルティの対象となりえます。今日でも“かつて存在した検索エンジンの抜け穴”を逆手に取ったサービスを積極的に販売する業者がいますのでご注意ください。では、正しいSEO対策として、実際に何をしたらいいのでしょうか?
2017年7月時点で、Googleが公式発表している「ウェブマスター向けガイドライン」を参考に、一部をご紹介します。
「ウェブマスター向けガイドライン」を参考に、一部をご紹介
(1)検索キーワード
ユーザーが検索するであろうキーワードを想定し、自社商品やサービスと関連性のあるコンテンツを用意します。この際、同じキーワードで検索上位を狙ってくる、競合他社の存在を忘れてはいけません。
キーワードの設定は単体ではなく、例えば「麹町 歯科 夜間診療」など“地域”+“業種”+“自社の強み”など盛り込んだ設定を検討しましょう
(2)Webサイトの更新頻度
何度も訪問したくなるWebサイトを目指すには、新鮮な情報を配信し続けるのが重要です。ブログのような日記風の記事もOKです。Webサイト全体の統一感に配慮し、ユーザーにとって有益な記事の配信を心がけましょう。
更新頻度が高いWebサイトは検索エンジンのロボット(クローラー)の訪問頻度が増え、検索結果に反映されるまでの時間が短縮されます。
(3)その他の対策
- 商品やサービスの説明は、画像よりテキスト情報を多くしましょう。
- 画像にはテキストの説明文(alt属性)を付加することができます。補足情報として活用しましょう。
- 撮影した写真をそのまま掲載するとWebサイトの表示時間に影響する場合があります。解像度を下げ(データ容量を落とす)待ち時間によるユーザーの離脱を防ぎましょう。
- ユーザーの利用環境に応じて、スマートフォンやタブレットへの最適化にも配慮しましょう。
- ユーザーが安全にWebサイトを閲覧できるように、常時SSL化されたWebサイトが推奨されつつあります。
かつて流行したSEO対策 (現在はNGなもの)
(1)作為的に被リンクを増やす
最も有名なSEO対策のひとつに「多数のサイトからリンクを貼ってもらう(被リンク)」があります。被リンクを増やす方法として、業者からリンクを購入(被リンク代行)したり、無料で商品などを提供する引き換えとして被リンクを条件とする、等の手法が過去流行し、盛んに販売されていました。
このような「検索順位を操作する目的で貼られる不自然な被リンク」は、現在はペナルティ対象となります。Webの運営を担当されている方は注意しましょう。
(2) Webサイト内に、隠しテキスト(隠しリンク)を使う
Webサイト閲覧者から一見わからない形でテキストやリンクを埋め込み、キーワードを乱用する手法があります。
背景と同じ色のテキストを使用する、テキストのフォントサイズを”0”にする、文章中の小さな1文字(句読点など)にリンク設定をする、など様々なテクニックが横行しましたが、今日ではこちらもペナルティ対象になります。
なお、画像にテキストの説明文を挿入する事は、上記には該当しませんが、あくまでも画像の補足程度にとどめましょう。過度に長い説明文も、SEO対策目的とみなされるので気をつけましょう
・・・ SEO効果を狙った、商業的被リンクとは? ・・・
他のWebサイトからリンクされることを「被リンク」と言います。現在でも、「外部サイトからのリンク数の多さ」は、検索エンジンが検索結果の表示順位を決める際に重視されています。法人・個人問わず、管理・運営するWebサイト内で、他Webサイトを紹介することがありますが、基本的には、そのホームページを評価している、信頼していることを前提としているはずです。検索エンジン側もそこを評価しているのです。
「商業的な被リンク」販売は、評価や信頼とは関係ありません。まさに小手先のテクニックと言えるでしょう。作為的な被リンクを放置していると、ペナルティの対象となり、検索結果に一切表示されなくなる場合があるので注意しましょう
参考 : Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
先日、東京ビックサイトで開催されたIT・Webの展示会に行ってきました。 通りがかった企業ブースで「SEO対策セミナー」に 多くの方が足を止めて聞き入っていて、SEO対策への高い感心度に驚かされました。手軽に検索上位を狙える手法があったとしても、それはやはり本質的な手法ではなく効果も一時的なものです。
ホームページの情報をコツコツと充実させ、本質的なSEO対策をしていきましょう! (ITマーケティング研究所 澤登 良子)
ITマーケティングNews 記事一覧 へ
(構成 / アイ・モバイル ITマーケティング研究所)
ホームページの制作に関するご相談・ご質問は下記Smartpageサイトよりお問い合わせください。