ITマーケティングNews vol.14-1
新たな資金調達手法 クラウドファンディング
インターネット上でアイディアや企画をプレゼンテーションして世界中から広く賛同者を募り、出資や協力を受ける「クラウドファンディング」を支援するサービスが活況です。古くからある「小額寄付の公募」を、インターネットの力によって世界中へ届ける「クラウドファンディング」は、企業やNPO団体、アーティストなどから、新たな資金調達手法として注目されています。
クラウドファンディングのプラットフォーム
クラウドファンディングを支援する各プラットフォームは「魅力的なプロダクトの製作」や「地域や社会の課題解決」の企画者が賛同者を募るために必要な情報公開、賛同者募集、出資システムを整備しています。世界的には、2009年に米国で設立された「Kickstarter」 がサービスの先駆けとして知られており、国内では2011年にスタートした「Readyfor」「CAMPFIRE」がクラウドファンディング市場を牽引しています。
本当に欲しかったプロダクトや課題解決手段と出会える
多くのクラウドファンディングでは、出資金額に応じてモノやサービス、配当などのリターンが受けられますが、出資者が得られるものは金銭的な見返りに限定されません。出資者は、クラウドファンディングを通して、本当に欲しかったプロダクトや課題解決手法・手段と出会い、企画段階から出資を超えた支援者として、より深い関わりを持てるようになりました。
企業と支援者の本当のWin-Win
企業にとっては、商品・サービスの企画に対する賛同者を募り、出資を受けることがクラウドファンディングの第一のメリットです。株主や銀行以外からも出資を募ることができ、世界中から支援者を集められる可能性を秘めています。また「企画をプレゼンして出資を募る」という特性上、企画段階から多くの人々にプロダクトをPRでき、出資者(潜在顧客でもある)からのフィードバックを受けながら、同時にファン獲得も期待できます。
お蔵入りのプロダクトを再度検討のテーブルに
賛同者のフィードバックで迅速にブラッシュアップされ、かつてない速度でリリースされたプロダクトが、世の中の常識を塗り替えていく。クラウドファンディングではそのような光景をしばしば目の当たりにします。例えば、これまでの資金調達の仕組み(金融機関からの借り入れなど)では製品化に至らなかった皆さんのプロダクトが、クラウドファンディングで実現できないでしょうか?お蔵入りしていたサービスや製品を再度、検討のテーブルに乗せる絶好の機会です。
続々とリリースされるクラウドファンディング
2018年4月3日には「CAMPFIRE」が地域・地方に特化したクラウドファンディング「FAAVO」を事業譲受したほか、身近な友人知人同士で気軽にクラウドファンディングできるアプリ「polca」やものづくりに特化した「zenmono」アパレルに特化した「STARted」など、特色あるサービスが続々とリリースされています。(浅井)
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(構成 / アイ・モバイル ITマーケティング研究所)
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