ITマーケティングNews vol.19-1
攻めの採用手法!新時代の「オウンドメディアリクルーティング」とは?
求人媒体や人材紹介が主流だった企業の採用活動。しかし、空前の売り手市場となった今、求人媒体に掲載するだけで応募が来る時代は終わりました。求職者の情報収集リテラシーが向上し、仕事に対する価値観が多様化する中で求められるのは、企業自らが発信の主体となり、求職者の意識・行動変化を捉えながら、アプローチしていく自社採用力です。新時代の採用手法として注目を集める「オウンドメディアリクルーティング」をご紹介します。
■ オウンドメディアリクルーティングとは?
オウンドメディアリクルーティングとは、自社の運営するメディアを通じて求職者に直接メッセージを発信し、共感を喚起することで人材獲得を目指す能動的な採用手法です。英語表記「Owned Media Recruiting」の頭文字を取って「OMR」と略されます。
オウンドメディアの例としては、自社サイト(採用サイト含む)やSNS、自社発行の広報誌・パンフレット、説明会・イベントが挙げられ、自社の管理下にあり、自由に発信できる場を指します。
これらオウンドメディアを用いて、企業理念や社風、求める人材像など一貫したメッセージを発信することで、共感する人材を集め、ミスマッチのない採用が可能になります。
■ オウンドメディアに必要なコンテンツ
求職者が応募前に必ずチェックするのは、企業のサイトです。ここで欠かせないのは、求職者向けに用意した「詳細な職務内容」と「企業の価値・魅力」です。
採用情報ページでよく見られる募集要項は、職種・勤務地・勤務時間・給与・福利厚生などが羅列してあるだけですが、これでは足りません。仕事の役割と必要な能力が明確になるよう、以下の項目について文章できちんと伝えることが重要です。
また、現在は企業の知名度や金銭的報酬よりも、仕事のやりがいや社会的意義、働きやすさに重きを置く人も増えています。このような求職者の共感を喚起するため、自社の存在価値・独自の魅力を共有しましょう。
企業文化や社風は目に見えないものですが、長く働く上では重要な要素となります。社員インタビューや働く人の多様性、研修・社内行事を紹介するなどして言語化し、画像や動画と合わせて掲載しましょう。
■ オウンドメディアがこれからの採用の軸に
かつては、オウンドメディアで情報発信しても、どれだけの人が見に来てくれるかという面で課題がありました。しかし、今ではIndeedをはじめとする求人検索エンジンが登場し、仕事探しの手段として一般的に活用されるようになりました。
自社サイトに詳細な職務内容を記載していれば無料で掲載でき、求人検索エンジンから自社サイトに誘導することができるのです。
求人検索エンジンでは、「店舗 内装施工管理」や「正社員 未経験可」といったように、希望する仕事の内容や条件など、あらゆるキーワードで検索されます。検索結果に表示されるために必要なのは、求職者が検索するキーワードを自社サイトの職務内容に含めることです。そして、自社の求人情報に興味を持ってサイトを訪れた求職者に対し、豊富な情報と魅力的なコンテンツで応募を後押しする。オウンドメディアを中心とした採用活動が今後の主軸となっていくでしょう。
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(構成 / アイ・モバイル ITマーケティング研究所)
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