月間4000を超えるアクセス!サービスエリアの個性を観光客に発信
岩手県内陸部の南に位置する前沢サービスエリア(前沢SA 東北自動車道上り線)で、レストランや軽食コーナー、土産物販売などを展開している三友。HPには岩手産のグルメやグッズ、レストランのメニューが紹介され、一部はネットショップからも購入できる。代表の千葉誠一氏に、HP活用についての戦略や展望を聞いた。
SAならではの地域性に着目
──事業内容は?
千葉 前沢SAは、東北自動車道の中でも、盛岡と仙台を結ぶちょうど中間地点に位置します。中でも上り線は、岩手をはじめとした北東北を観光で楽しんだお客さまが、仙台や東京方面へと帰路につく前に立ち寄るサービスエリア。ここに、民間のテナントとしてレストランや売店、軽食コーナー、土産物を扱うショッピングコーナーを展開しています。
──大切にしていることは?
千葉 前沢は東北自動車道の岩手県最南に位置するSAなので、旅行や出張の最後に岩手のおいしいグルメを食べたり、お土産を購入したりできる場所です。だからこそ、岩手の良い思い出を持ち帰る場所としてご利用いただきたいと思っています。
──今後の事業展開や戦略は?
千葉 「岩手に行ったら、帰りは前沢SAに行ってみたい」と1人でも多くの方に思ってもらえる場所づくりをを行うためにも商品に特色を出し、メニュー開発に力を入れていきます。最近ではコロナによる利用客の激減を補うため、遠方の方にも、岩手のグルメ商品やお土産をご購入いただけるようにネットショップを開設し、HPと連携しました。少しでも経営の下支えになればと考えています。
時代の流れに合わせた発信を
──HP刷新のきっかけは?
千葉 今回、HPを開設するまでは、インターネットを通じた発信を一切行っていませんでした。そのため、観光会社などから「提供している食事のメニューをファクスで送って欲しい」という声をいただくことも多かったのです。また、旅行先や食事をする場所をスマホで検索する人が増えているので、やはりHP周りを整えなければいけないなと。地元の制作会社に依頼したのですが、金額や仕様の部分で納得できませんでした。そうしたなか、税理士法人あおば会計の阿部廣幸先生にアイ・モバイルさんを紹介していただきました。
──重視したことは?
千葉 コスト面はもちろんですが、自分たちで内容の自由な変更・追加ができることを重視しました。商品には、地域の特産品や季節メニューも多く、情報の新しさを常に確保しておきたいと考えたからです。今まで他の会社への依頼に踏み切れなかったのは、ページを更新するためには、素材や更新内容を依頼しなければならないことが理由の一つでした。それだとやりとりの手間がかかります。私が商品やメニューの写真を撮影していたので、自分たちで更新ができれば運用もしやすいと思っていました。その点、アイ・モバイルさんのシステムでは写真の追加やテキストの更新を自分たちで、しかも感覚的に行うこができます。また、ちょっとした誤植や金額の修正程度ならスマホからできるので便利です。
──制作はスムーズでしたか?
千葉 堅苦しさを感じさせない、ポップなサイトにしたいと伝えたところ、私たちのイメージに合ったデザインを提案してもらえました。写真などの素材も、プロのカメラマンが撮影してくれるし、店舗のキャラクターを使いたい、という要望も取り入れてくれたので、思い通りのHPになりました。
他社比較や訪問者数が可視化
──導入の手応えは?
千葉 明らかにHPを見て商品を探しにくるお客さまが増えました。以前は、問い合わせがあるのは、テレビや雑誌で取り上げた商品ばかりでした。HP開設後は、私たちが驚くようなものを探しにくる方も多く、例えば、岩手県大船渡市の調味料「酢の素」は、WBCにも出場した地元出身の野球選手が好物だということでお問い合わせがありました。売り場に置いているだけではなかなか伝わらない情報も、HPのおかげで発信できています。
また、実際にHPがどのくらい見られているのかをシステム上で可視化できるので励みになっています。例えば、今年の8月12日からの1カ月間のページ閲覧数が4000超。特にお盆シーズンはアクセス数が増えます。遠方からのアクセスも多いので、やはり地域性をもっと打ち出すべきだ、などと商品ラインナップを検討するうえでの根拠になっています。お土産情報だけでなく店舗のメニューをご覧になる方も想像以上に多いですね。HPの閲覧者が増える時期が分かれば更新のタイミングを計る目安になります。また、同業他社との比較ができるのも励みになっています。
──社内からの反響は?
千葉 誤字などがあると「ここ、違います」とスタッフが教えてくれます。お客さまも見ているという実感があるからこそ、関心が高いのではないでしょうか。
最近では、SNSに書き込まれた口コミをスタッフ間で共有して、サービスの向上や従業員のモチベーションアップに活用しています。
──今後の展望は?
千葉 独自性や地域性をもっと打ち出していきたいし、また、SNSの活用にも挑戦できるといいですね。現在は私だけでHPを運用しているので、専属のスタッフを配置することも検討しています。より多くの方に足を運んでいただけるようHPを起点にした発信を強化していくつもりです。
取材協力:税理士法人あおば会計
株式会社三友
TEL:0197-56-4014
住所:岩手県奥州市前沢字裏新田29-13
URL:https://www.maesawa-sa.com/
(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
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