ファンのすそ野を広げ地域に愛される音楽教室

ファンのすそ野を広げ地域に愛される音楽教室

岡山県倉敷市で長らく音楽教室を営む有限会社米山楽器店。従業員7名に加え、20名以上の講師が音楽好きの人々にレッスンを提供している。
同社の古谷由紀氏は「音楽は、心の成長を助けるだけでなく、職場や学校、家とは違った“自分の居場所” になっている」と話す。取り巻く環境が大きく変わりつつある音楽教室業界だが、HPをどのように事業に活用しているのか聞いた。

純粋に音楽を楽しむ場所

──事業内容は?

古谷 ヤマハ音楽教室の加盟店として、さまざまなレッスンを提供しています。「本店センター」と「空いろのくれよんセンター」という2つのスタジオが、小さなお子さまから大人まで音楽に親しむ場所となっており、ピアノだけでなくトランペットやドラム、オカリナなどのレッスンもご用意しています。受講生の大多数はお子さまですが、社会人になってからまた音楽を楽しみたいという大人の受講生も増えてきました。

──創業のきっかけは?

古谷 私の曽祖父が、食堂の片隅で楽器を売り始めたのがきっかけです。曾祖父にとって、食べ物を扱う仕事は毎日の仕入れの予測が立てにくく、ロスも大きいことが心配の種だったようで、それならと始めたのが楽器店です。第2次世界大戦中に聞いた軍隊の演奏に心を打たれ「音楽と接していたい。音楽の持つ力で、心に勇気と希望を、生活に潤いを得て欲しい」という曽祖父の思いが、現在の米山楽器店のルーツとなっています。

──大切にしていることは?

古谷 教育としての音楽、そして趣味人生を豊かにするための音楽、という2つ役割を果たしていければと思っています。
当店には、小さな頃から通ってくださるお子さまがたくさんいます。音楽を純粋に楽しむ場所は、子どもたちにとって、大切な居場所となっていると感じます。例えば、不登校の子どもたちで、米山楽器店のレッスンには通うことができる子がいます。純粋に音を楽しむことで心が安らいだり、人とアンサンブルすることで音を通じたコミュニケーションが取れたりするのが音楽のいいところです。人生を豊かにしてくれる音楽と触れ合える場所になってくれたら素敵だと思っています。

──今後の展望は?

古谷 少子高齢化や習い事の多様化などで、教室に通ってくれる子どもたちが年々減っていることに大きな危機感を抱いています。しかし、子どもたちは、コツコツ長い期間通い続けてくれます。また、高校や大学へ進学し、社会人になっても大切な趣味の時間として辞めずに足を運んでくれる方もいます。創業したころと違って「みんながやっているから習う」という動機ではなく、「自分は音楽がやりたい」と主体的に取り組むレッスン生も増えています。米山楽器店では、毎週のレッスンプログラムとは別に、月1回や月2回というコースもあります。ライフステージに合わせて通いやすい環境を用意し続けたいと思っています。


プロの手配でスムーズに制作

──HP制作のきっかけは?

古谷 今までは、ヤマハ音楽教室のサイトに情報を載せているだけでしたが、時代の流れとともに「自分たちのHPを持つべきだ」と考えるようになりました。知り合いにお願いするなど、何度かHPづくりにチャレンジはしましたが、素材の用意やデザインの指示などができず、なかなか前に進みませんでした。プロに頼もうと調べてみると、制作会社は数多くありますが、相場や会社の良し悪しなど、分からないことばかり。そこで、いつも税務顧問としてお世話になっている大川佳郎税理士事務所に相談したところ、企業のHP制作に多くの実績があるアイ・モバイルさんがよいのではと……。

──制作はスムーズでしたか?

古谷 素材の手配や撮影、取材、そしてデザイン提案までとてもスムーズでした。制作していた時期はちょうどコロナ禍だったため、教室でもコロナ対策をどうするか考えるのに手一杯で、細かな段取りをする余裕がありませんでした。アイ・モバイルさんは、撮影日など制作スケジュールを根気強く提案してくれて、プロのカメラマンやライターさんが手際よく制作を支援してくれました。「こんなに簡単なら、もっと早くお願いしておけば良かった」と思うくらいでしたね。


問い合わせのハードルを下げる

── 反響は?

古谷 爆発的に問い合わせが増えた、というわけではありませんが、大人の受講希望者から問い合わせが入るようになりました。ヤマハ音楽教室のサイトにも問い合わせ先を載せていますが、自社HPから問い合わせてくださる方は「まずは話を聞いてみたい」「ちょっと情報が欲しい」という、検討段階の方が多いなと感じています。まずは米山楽器店の存在を知ってもらい、問い合わせのハードルを下げて、裾野を広げるという意味で役立っています。

──使い勝手は?

古谷 HPのことをほとんど知らない私たちでも更新ができるほど簡単だし、更新を手伝って欲しいときには、サポートセンターに問い合わせもできるので、安心です。今まではメールで問い合わせをしていたのですが、電話でも大丈夫ということなので、今後は電話での支援もお願いしようかなと思っています。

──今後の活用展望は?

古谷 現状は、イベントのお知らせやレポートなどの更新で止まってるので、今後は、SNSも一緒に運用していきたいですね。最近インスタグラムのアカウントを開設し、投稿し始めたところです。どんなコンテンツを投稿していけば良いのか手探りではありますが、ゆくゆくはSNSで認知拡大をはかり、今よりも詳細な情報を届けられるHPになればなと考えています。採用に関しても、追加費用なしで求人情報などの掲載をしてもらえる「無料更新代行サービス」を活用して講師募集などをしてみたいですね。

(取材協力:大川佳郎税理士事務所


有限会社 米山楽器店
【本店センター】
TEL:086-472-2612
住所:〒711-0921 岡山県倉敷市児島駅2-29

【空いろのくれよんセンター】
TEL:086-485-4040
住所:〒710-0142 岡山県倉敷市林530

URL:https://www.yoneyamagakki.com/

(インタビュー・構成/アイ・モバイル 株式会社)
株式会社TKC発行のビジネス情報誌「戦略経営者」に掲載された連載記事を掲載しております。

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